性能評価
MIPS(Million Instructions Per Second)
単位時間あたりの処理可能な命令の数(単位は万であることに注意)
定義より,MIPS値の逆数(正確にはMIPS値万の逆数)をとると命令あたりの実行にかかる時間を算出できます.
例えばMIPSであるCPUを持つ計算機は,
なので,秒間に万命令を実行可能.
そして逆数をとることにより
なので,命令あたり秒かかります.
ベンチマークテスト
性能評価用の特別なプログラムを実行させることで,システムのハードウェアやソフトウェアの性能を評価すること.
代表的なものを紹介します.
1.
科学技術計算用のベンチマークで,不動小数点演算をさせるらしい.
今はほとんど使われていないとかなんとか.
2.
商業分野の事務処理用で使われるベンチマーク.
3.
SPEC(The Standard Performance Evaluation Corporation)が提供しているベンチマーク.
整数演算の性能評価をするSPECintと,不動小数点演算の性能評価をするSPECfpとがあります.
4.
TPC(Transaction processing Performance Council:トランザクション処理性能評議会)が開発したベンチマーク.
トランザクション処理システムに求められるような性能も評価可能.
保守
新規システムの開発や,既存システムの改良などの際に行われる作業.
システムに対するユーザの要求を把握し,将来的にシステムに求められるであろうリソースを推定した後,経済性や拡張性を考慮したシステム構成を計画,構築,保守をすること.
システムの構成要素であるリソースの測定を行うことをともいう.
最後に
この分野の問題は,問題をよく読んで計算をすれば難しくはない印象があります.
ただし,ぱっと見ではかなり複雑で初見だと解けなさそうな気しかしません.
大事なのはこと
計算問題は別の記事で書きます.
参考:アイテックIT人材教育研究部(2020) 「応用情報・高度共通 午前試験対策書」